第8回 何年後かに再会を!
今回のテイスティングは久々のボルドー/サンテミリオンの赤/CH.TROPLONG MONDOT 1999年です。
最近は赤ワインを飲む機会があってもイアリア、オーストラリアのものが多く、ましてやボルドーなんて今年になって飲んだかしら?という位だったので、とても楽しみなテイスティングとなりました。
色は黒味がかったレンガ色、淵にまだ少し紫も残っています。香りは木樽、黒胡椒のようなスパイスの香り、さらにフワッとアルコールが立ち昇ってきて暖かく深みのある香りを感じました。味わいは香りの印象とちょっと違いファーストアタックが強めで甘味を初めに少し感じたと思ったらすぐ酸味が押し上がって口の中一杯に広がりました。調和がとれているとは言いがたいですが、とても力強くタンニン(渋み)も十分残っています。まだ酸味、アルコールが突出しているので、バランスがとれてくるにはもう少しかかりそうです。とはいえ、もう8年近く経っているのですが・・・甘味、酸味、渋みのバランスがすべて取れてきたら、コク・深みがある、とても奥行きのあるワインになりそうです。
料理に合うワインを探すときは、味覚よりも香りの要素をあわせる事を重視したほうがよいということを以前にも書いた記憶がありますが、今回のワインは酸味にとても特徴があったので、ワカサギの南蛮漬けやカツレツにレモンを絞った料理なんかにとてもよさそうな感じです。
今回のワインの産地、サンテミリオン地区は赤のみが格付けされている所です。 コート(高台の意味)とグラーヴ(砂利の意味)と呼ばれる二つの区域に大別され、コートでは粘土石灰質で主にメルロー種が、グラーヴでは砂利質のためカベルネ種が主に栽培されていますが、今回のワインはメルローとカベルネの特徴が半々に出ていました。もう少し年数が経つとどちらかの特性が強く出てくるのでしょう。 何年後かにまたこのワインと出会いたいですね。
今月のテイスティングワイン
- CH.TROPLONG MONDOT
1999年 フランス産 赤


