第2回 貴腐ワインで優雅な時間を
今回は2本の貴腐ワインのテイスティングです。
ブルーチーズとクラッカーに合わせてオーストラリアとドイツの違う地域の2種類を飲み比べるというなんとも贅沢なテイスティングとなりました。
まず初めはオーストラリアの有名な造り手である「HENSHIKEヘンシケ」が作った、1998年の銘柄「NOBLE ROT SEMILLON」というワイン。直訳すると「貴く腐っているセミヨン」。名前からも解るように品種は、かの有名なシャトー・ディケムと同じセミヨン種。見た目は鼈甲色でつやつやと輝いており、華やかで蜂蜜のような甘い香りとおそらく樽からきているのではと思われるキャラメルのようなほろ苦い香りも感じます。甘い中にも程よい酸味が残っているせいかさわやかな味わいです。
オーストラリアの貴腐ワインを飲んだのは初めてでしたが、さすがヘンシケが作ったというだけあってかなり美味しく、1杯でとても優雅な気持ちになりました。
次のドイツの甘口ワインは単一畑で作っている「DOKTOR(ドクトール)ベーレンアウスレーゼ」という有名な銘柄の1981年物。ドクトールを直訳すると「お医者様」。ドイツワインは何の脈絡もなく、へんてこな名前がつけられていることが多くこの銘柄もその一つですね。ベーレンアウスレーゼは充分に熟したブドウと貴腐ブドウの粒を選って造られる高級甘口ワインのことですが、自然に凝縮した甘味がとても美味しく、上品でフルーティーでありながらしっかりとしたコクと酸味があります。年数が24年も経っているせいか最初に飲んだオーストラリアのものよりバランスがよく、上品にまとまっていて飲みやすい感じがしました。
とはいえ、どちらも余韻が素晴らしく甘い旨みがいつまでも口に広がり甲乙つけがたいとても素晴らしいワイン達でした!
こんな贅沢なワインは6℃から8℃くらいに冷やして食後にデザートとしてゆっくりとじっくり味わいたいものですが、そのような優雅な時間はなかなか取れそうにありませんね〜
今月のテイスティングワイン
- (左)NOBLE ROT SEMILLON 1998年 オーストラリア産 白
- (右)DOKTOR(ドクトール)ベーレンアウスレーゼ 1981年


